第一子のときと比べて第二子以降の写真は撮らなくなるとよく言われる。
実際のところそうなった。
長女の時は、何かと写真やビデオを撮っていた。毎日妻からも1、2枚写真が送られてきて、ラインにフォルダなんか作ったりして写真をおさめていた。
ビデオも日付と今何ができるようになったなどのコメントを添えて頻繁にとっていた。
双子が生まれてからは、なかなかそこまでやりきれていないし、二人目、三人目だからという慣れからそういったものへの気の緩みみたいなものがどうしても出てしまう。
何事も慣れというものはこわい。
常にチャレンジャーでいなくてはという意識はもちつつもなかなか実践できないのが人間である。
ここは、今後の子どものためにもしっかりと写真に残していきたいと思う。
話は変わるが、最近会社の人と出張にいった際に、少し子どもの写真についての話題になった。
そこで、アドバイスとしてということで、写真は子どもとその周りの環境も含めてとるとよいとのことだった。
写真はどうしても子ども中心で、顔のアップをとりがちであるとのこと。
ただ、後で写真を見返したときに顔のアップだけでは、いつ、どこでとったということが分りづらい。
1枚の写真からその当時のストーリーが思い浮かぶようなものを残してあげるとよいとのことだった。
確かにと共感した。そして、今まで顔のアップの写真ばかりとっていたことにも気づかされた。
何もプロのように芸術的な写真である必要はない。顔だけではなく、少し視野を広げてその当時の子どもと関連するものと一緒にとる。
例えば以下のようなシチュエーションがある
父と母との写真
→残念ながら私たちもどんどん老けていく。父や母がこんなに若かったんだ、自分の成長とあわせてそんな関連づけもできるだろう
家の中の雰囲気とあわせてとる
→私のようなサラリーマンは転勤などもあり、ずっと同じ家に住んでいることは少ない。家の中と一緒にとれば、どんな家に住んでいて、どんな空間で自分が育ったかなどのストーリーも思い出しやすい。普通はベランダやトイレや風呂、洗面所といったところで写真をとることはないと思うが、あえてそんなところでとってみると生活感が浮かびあがってくるに違いない。
お気に入りのおもちゃや絵本
→時間がたつと子どものおもちゃや絵本などは、捨てたりリサイクルに出したりとで自分がどんなものを気に入ってこだわっていたかなどは遠い記憶を引っ張り出すか、忘れ去られてしまうことがほとんど。
あとからこんなものを使ってたんだ、こんな本やDVDを読んだり、見たりしていたのかと親子で思い出せるだろう
子どもの作品
→保育園で作った工作や絵などもそれがいつ作ったり描いたりしたものか分からなくなる。一緒に写真にとっておくことで解決
外の風景
→この出張の帰りに、小学生の時に2年間だけいた場所に寄った。何の変哲もない道や風景から20年前の思い出がフラッシュバックしてきた。懐かしくあたたかい思い出に浸ることができ、元気も出たし、無心に遊び回っていた子ども心みたいなものを思い出すことができた。大人になると窮屈さを感じることが多くなる。そんなときにこういった回帰も気持ちの切り替えに使える。
ただし、このような風景は永遠に残っているとは限らない。私がいった町は一部を除いて、大方昔と変わっていなかったが、都会であればあるほど目まぐるしく風景は変わる。一度変わったらもう同じ風景を取り戻すことはない。
風景もあわせて写真におさめておきたい。
家族写真
年に一度はとっておきたい。
私は正式な行事の時は写真館でとっているが、それとは別に会社の優待や株主優待を使って無料で写真をとっている。
写真のキタムラの優待を使用していたが最近身売りしてしまったので来年から優待がなくなる。
そのため、スタジオアリスも検討中である。
あの時に戻りたい。
それは、とうてい無理な願いである。
そんなときに写真は記憶の中だけでももどる一助となる。
子どものアップの写真はもちろん可愛いが、これからは少し広めにとる写真も増やしていきたい。
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