【入試現代文】

読んだ入試現代文備忘録として記載

2019年津田塾

・ 矢野久美子第二の誕生と公共空間なくてはならない他者の存在

若者たちが社会を変える力を持つのは 既存の社会に新参者として生まれてきてその社会制度の二面性を取れるからだ人々は言葉と行為で他者と共有する世界公共空間に入っていくとき新しく誕生第二の誕生し現実を把握するために必要不可欠な他者の存在により個別の人格としてアイデンティファイされる私たちが他者とともに生きる世界は過去や未来と繋がっていてその世界は若者が生まれてくる前からあり帰ることができ次世代の若者へと手渡し世界であると述べている

人間は一人一人既存の世界によそ者新参者として生まれてくるが行為し始めることで他者から個別の人格として認知された車と世界を共有することで現実の把握が可能になるその過去や未来とつながっている現在の世界に他者とともに若者が生きることは現在ある世界を変えず世代へと継承していくことになる

・木下順二日本人の思想

我が国で劇作術と訳され単なる戯曲を作る術と理解されてきたドラマトゥルギーを思想として捉えその思想が日本という場に生きる可能性を論じた文章丸日本の近代演劇の戯曲作法の教則本として支配的な影響を与えたのはイプセンの戯曲とフライタークのドラマトゥルギー論であったがドラマツルギーが劇作術と訳されたわが国では単に曲を作る術として理解され現実の中に入り組んで対立を発展の契機を含む対立であると認識するまでに高める方法ひとつの思想として捉えられていなかった ドラマツルギーという外来の思想を自分のものにするのは困難な仕事でこれを取り入れるというのは理解することではなく日本の思想として新しく日本に生まれさせることである戯曲作者の観念の中の思想は劇場から家に帰った観客たち一人ひとりの生活の中において現実をも変える働きを用いるかどうかで試される日本の近代劇が観念的と批判されてきたのは作者と観客とが互いに結びつくことで共に生きられる場を作り出すケーキが日本の中には極めてを分かったからで今は日本の中にそういうケーキの存在証明を探す仕事が必要であり存在証明は確かに見出されると述べている

・2019南山外国語、経済

坂口安吾日本文化私観

日本の寺院建築家庭園茶室の 俗悪さについて考察した文章寺院建築のは荘厳だが真宗の寺は落ち着きがなく俗悪である一方日本の庭園は自然の創造であるが芭蕉は庭を出て大自然の中に自然の庭を作った。絶対のものがありえないという立場から中途半端を嫌って庭をでて大自然の前に自分の庭をつくった。人工はたかがしれている。だが現実には無きに如かざる芸術はできない。 かたちあるものに戻るならば俗悪を否定しなかたちあるものに戻るならば俗悪を否定しないで俗悪ならんとして俗悪である闊達自在さが取柄となる。

・2019早稲田社学

菅谷奈緒誰もが芸術家というディストピア 労働と芸術の 差異と品質について述べた文章 現代の労働は生命の必要を満たすための行為ではなく他者との関わりの中で自己実現を目指す創造的な行為となり非物質的労働が拡大したが結果として労働者に不利なディストピアともなっている。非物質的労働は最終的には社会的正そのものを創り出し搾取の対象も人間の活動全般となった。活動=コミュニケーションが労働となったといえる。そして芸術も変容し芸術が自立した領域だとしても政治の領域が消滅しつつあるなか社会と関わることは経済と関わることとなり芸術の現場でも搾取が問題となってきた、

・2019明治 情コミ
船木亨現代思想講義人間の終焉と近未来社会のゆくえ
近代においては国家がルールを定めそれに反するものを暴力とし、国家が権力で抑止する。暴力には第一のルールを定める暴力と第二のルールによって定義され惹きおこされる暴力が国家が成立した後は第一の暴力は忘却することを強制される。革命のような社会のうちから突然噴出する暴力は小市民たちの理性によって許されないものとされ力を失った

・2019中央法
村上紀子どうして人は絵を描くようになるのか幼児の描画活動を出発点として
幼児から開始される描画活動について考察した文章
前半で手と目の発達となぐり書きの変化に着目し、後半では幼児の描画活動と思考と言葉とが連携して発達する経緯について幼児の描画行動や描線の観察から検討し描画活動と心身の発達との関わりについて考察を行っている
・幼児の生活の中で強く印象に残っているものの名称
・物事の状態や身振りなどの感じを言葉にしたもの擬態語
・過去に体験したこと
・2019立教全学部
山本芳久トマスアクィナス理性と神秘
筆者は知性を軸にした信仰論を展開してることを指摘する。
人が直接経験することはほんの一部でそれ以外は他社の話や情報を信じることによってえている。
宗教的信仰だけではなく日常的な場合において信じることが知識を得ていくための前提であるとし信じるということがわれわれの日常的な生を支える基礎的かつ不可欠な要素であり、それがさらに知ることの新たな可能性を開いていくとしている。

・ 2018年早稲田教育学部現代文
稲葉振一郎
政治の理論リベラルな共和主義のために
自らの主観的自由の根拠は何らかの基準に従って自ら選択することにある。
これは決定論的世界観と矛盾することはない。このような古典的な自由概念は人間関係だけでなく、ものの状態や運動が外部の力から干渉を免れている場合を表すものとして、他の分野でも用いられる
自由主義的な意味での消極的自由とはコミュニケーション可能な特定の他者との具体的な相互作用からの自由である
それは親密圏における社交の自由と大衆社会における孤立者の自由であり、公共圏における自由の可能性は軽視されているその意味でフーコーはリベラリズムは統治理性であるとといた。

・早稲田教育2019 世界自然とのコミュニケーションをめぐって
近代の社会の発達で、それ以前に人間と自然を繋いでいた伝統を失ってしまった。人類史が成熟させてきた動物と人間との間に交わされた自然や、自然を意識しそれと交わる日常生活を近代とともに人間を失った。
人間は動物を人間の文化の周縁にある存在としてペットを可視化することで支配する。
だが見つめ返してくれる外部である他者の存在が私たち人間が人間であるために必要である
それは自然としてその後ろ姿を垣間見るだけの存在へ堕そうとしている。

・ 2019年大阪大学山上浩嗣パスカルパンセを楽しむ名句案内40章
真実の姿を隠し欠点を指摘されることを望まず生きていると考えるパスカルの人間観を解説
欠陥だらけの自己の真実の姿を自分にも他人にも隠すという私の悪は自発的錯誤である
人が相互に求めあたっているのは相手の益ではなく自分の益のためである。
人から真実を言われることを望まず他人にも真実を語らない正義と理性から隔たった傾きがある。

・ 2019年早稲田大学教育学部長谷川宏幸福とは何か
持続的な幸福は都市国家という安定した持続的な共同体の存在のもとで初めて幸福たり得る
特を積み共同体を再建
幸福を考える際にアリストテレス的な倫理的な義務感を背後に置いた 行動ではなくもう少し人間の大切な営みをとらえる遊び心も必要である。

・2019年神戸大学文学部檜垣立哉食べることの哲学
人間の肉を食べるカニバリズムが忌避される→アンパンマンを例に出し自己犠牲の話→アンパンマンの再生可能な顔は IPS 細胞による自己の身体の複製と重なり筆者のやなせたかしが想定した以上なことが内包されている。
唯一の存在(個別性)の消滅←人格やいのち